東京は小雨が降ったりやんだりの土曜日
ときおり霙交じりの寒い日
かねてから気になっていた相田みつを美術館へ
場所は東京千代田区の東京国際フォーラムのB1
お天気の悪い日の美術館は私の中ではお気に入りの行動パターンのひとつ

※入場チケット 入場料は大人1,000円
「にんげんだもの」をはじめ、いくつかの作品はあまりにも有名なのですが
作品の背景にある相田みつをの経歴とか人とか知らなかったなぁ
「人生の2時間を過ごす場所」というこの美術館のコンセプト通り
2時間じっくり楽しめました
詩人というイメージしかなかったのですが
詩人であり書家であるということを改めて知りました(恥ずかしながら)
2024年は相田みつを生誕100周年だそうです

※2024/1/20撮影
旧制中学在学中には短歌や絵を学び
卒業後、在家のまま曹洞宗の開祖である道元禅師の正法眼蔵を学ぶ
また17歳で書家に入門し22歳で全国1位になるなど才能にあふれ
書の最高峰「毎日書道展」に7年連続入賞し将来有望な新進書家と言われたそうです

※2024/1/20撮影
その後、伝統的な書道界のあり方や「綺麗なだけの書では人を感動させられない」との思いから
半ば約束された書家としての将来を捨て
書家であり詩人としての自分の書、自分の言葉による表現者への道を探求し続けた生涯だったことを知りました
その人生と作品の根底には禅の教えが深く刻まれていることが感じられるように思うし
歌人としての言葉へのこだわりと言葉の持つリズム感が心地よいとも感じる
書の緻密なバランスとそれが発するエネルギーが見る人の心を揺さぶるのだなと

※今の私の気分にぴったりなポストカードを購入
館内の掲示には、詩の英訳や本人の作品解説に加え
相田みつをの長男で館長の相田一人さんによる作品解説を見ることができます
これがまたご家族ならではの視点もありとてもおもしろい

※これ、元気をもらえるなーということで購入したポストカード
東京国際フォーラムの長期修繕工事に伴い
2024年1月28日(日)で閉館してしまうとのこと
Don’t miss it!

※2024/1/20撮影
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